敬語変換ツール・アプリ比較|無料でどこまでできるか
敬語変換ツールは数が増えましたが、変換の精度よりも「どこで動くか」で使い勝手が決まります。ブラウザで開くのか、アプリを切り替えるのか、キーボードの中で完結するのか。この違いを基準に整理します。
結論:選び方は「変換精度」ではなく「コピペの回数」
敬語変換は、いまはどのツールも大規模言語モデルを使っています。出力の差は以前ほど大きくありません。実際に使い続けられるかを決めるのは、1回の書き直しに何回のアプリ切り替えとコピペが発生するかです。
| 型 | 代表例 | 1回の書き直しに必要な操作 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| Webサイト型 | 3秒敬語、Canva、keigoai.com、敬語ボタンのWeb版 | ブラウザを開く → 貼る → 変換 → コピー → 元のアプリに戻る(切り替え2回) | PCでメールを書くとき。ときどきしか使わないとき |
| アプリ型 | 敬語翻訳、AIチャット系アプリ | アプリを開く → 貼る → 変換 → コピー → 戻る(切り替え2回) | スマホで長文を整えるとき |
| キーボード型 | 敬語ボタン、LeapMe、3秒敬語のキーボード機能 | 入力欄でボタンをタップ → 候補を選ぶ(切り替え0回) | LINE・Slack・DMなど、短い返信を1日に何度も送るとき |
PCで週に数回メールを書くだけならWebサイト型で十分です。一方、スマホで上司や取引先に短い返信を1日に何度も送る人は、切り替えの手間が積み上がるためキーボード型のほうが定着しやすくなります。
主要サービスの比較(2026年7月時点)
| サービス | 形態 | 料金 | App Store評価 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 敬語ボタン | iOSキーボード+Webツール | 無料(AI機能も無料) | 4.5(レビュー8件) | 入力欄を離れずに変換。候補を3つ出して選べる。変換メニューを自分で追加できる |
| 3秒敬語 | Webツール+iOSアプリ+拡張機能 | Webは無料・登録不要/アプリの一部機能は月額 | 4.68(レビュー559件) | カテゴリの代表格。Web版が非常に手軽で、メールモードがある |
| LeapMe | iOSキーボード+Webツール | 無料枠あり/Proは月額 | 3.99(レビュー90件) | 敬語に限らずトーン調整・翻訳・要約など多機能 |
| Canva 敬語変換 | Webツール | 無料(Canvaアカウント) | — | デザインツールの付属機能。単発の変換に手軽 |
| 敬語翻訳 | iOSアプリ | 無料+アプリ内課金 | 4.45(レビュー180件) | アプリ内で完結する変換。歴史が長く安定している |
そのため敬語ボタンに有利な書き方になりやすいことを、あらかじめお伝えしておきます。上の表は各サービスの公開情報をそのまま載せており、レビュー件数では3秒敬語が敬語ボタンを大きく上回ります。用途が合わないと感じた場合は、他のサービスを選んでいただくのが妥当です。
Webサイト型が向いている人
- PCで作業していて、メールソフトの隣にブラウザを開いている
- 敬語に迷うのは月に数回で、アプリを入れるほどではない
- 長い文章(メール本文まるごと)を整えたい
- 会社の端末にアプリをインストールできない
この条件に当てはまるなら、インストールが不要なWebツールが最も速い解決策です。敬語ボタンにもWeb版があるので、まずここで出力の質を見てから、キーボードが必要かを判断できます。
敬語変換(Web版・無料)を試すインストール不要。文章を貼って変換すると、候補を2つ表示します。キーボード型が向いている人
- スマホでの連絡が中心(LINE、Slack、Teams、DM、メールアプリ)
- 1回が短い返信で、それが1日に何度もある
- コピペの往復が面倒で、結局そのまま送ってしまうことがある
- 移動中や会議の合間に返信することが多い
短い返信ほど、ツールを開く手間が本文を書く手間を上回ります。「り。」を「承知いたしました。」に直すためにブラウザを開く人はほとんどいません。ここがキーボード型の存在理由です。
明日いけますか
明日ご都合いかがでしょうか
この程度の書き直しをアプリ切り替えなしで済ませられるかどうかが、キーボード型を選ぶ判断基準になります。
キーボード型を選ぶときの注意点
iOSのサードパーティキーボードは、AI機能を使うために「フルアクセス」の許可が必要です。これは仕組み上避けられません。だからこそ、各アプリが何を送信しているかを確認してから入れることをおすすめします。
- 1通常の日本語入力(かな漢字変換)が端末内で完結するか、サーバーに送られるか
- 2AI機能を使ったときだけ送信されるのか、常時送信されるのか
- 3送信された文章が保存されるのか、保存される場合は同意の取り方がどうなっているか
- 4プライバシーポリシーに、上の3点が具体的に書かれているか
敬語ボタンの場合、通常の日本語入力は端末内で処理し、AIに送るのはユーザーがボタンをタップした文章だけです。詳細はプライバシーポリシーに記載しています。他社を選ぶ場合も、同じ観点でポリシーを読んでから許可することをおすすめします。
無料でどこまでできるか
2026年7月時点では、単純な敬語変換であれば無料の範囲で足りるサービスが複数あります。有料になるのは、回数の上限を外す、長文に対応する、履歴を保存する、署名を自動で入れる、といった付加機能の部分です。
- 変換の回数:Webツールは無料でも回数制限があることが多い(敬語ボタンのWeb版は1日5回)
- 文字数の上限:無料枠では短文のみに制限されるケースがある
- 候補の数:1案だけ出すツールと、複数案から選べるツールがある
- 履歴・署名:アカウント登録や有料プランで使えるようになることが多い
敬語ボタンは、キーボードアプリ側のAI変換を無料で回数制限なく使えます。Web版に1日5回の上限があるのは、ログインなしで誰でも使える形にしているためです。
まとめ
- 変換の精度より、コピペの回数で選ぶ
- PC中心・使用頻度が低い → Webサイト型
- スマホ中心・短い返信が多い → キーボード型
- キーボード型を選ぶときは、フルアクセスの範囲とプライバシーポリシーを先に読む
- 無料枠で試して、回数が足りなくなってから有料や常用を検討すれば十分
よくある質問
敬語変換ツールは無料で使えますか?
2026年7月時点では、単純な敬語への書き直しであれば無料で使えるサービスが複数あります。3秒敬語のWeb版は登録不要の無料、Canvaの敬語変換もアカウントがあれば無料です。敬語ボタンはiOSアプリのAI変換を無料で提供しており、Web版は1日5回まで無料で使えます。有料になるのは回数の上限解除や長文対応などの付加機能です。
敬語変換アプリとキーボードアプリはどちらがいいですか?
1回の書き直しにかかる操作の回数で決まります。アプリ型はアプリを開いて貼り付け、コピーして戻る操作が必要なため、切り替えが2回発生します。キーボード型は入力欄でボタンをタップするだけなので切り替えが不要です。スマホで短い返信を何度も送る人はキーボード型、PCで長文を整えることが多い人はWeb・アプリ型が向いています。
3秒敬語と敬語ボタンの違いは何ですか?
3秒敬語はWebツールを中心に広まったサービスで、ブラウザで文章を貼って変換する形が主軸です(キーボードアプリも提供されています)。敬語ボタンはiOSキーボードとして入力欄の中で変換することを主軸にしており、コピペやアプリ切り替えが不要な点が違いです。レビュー件数では3秒敬語が大きく上回っており(2026年7月時点で559件対8件)、実績のあるサービスを選びたい場合は3秒敬語が候補になります。
AIキーボードは入力内容がすべて送信されるのですか?
アプリによって異なるため、個別に確認が必要です。敬語ボタンの場合、通常の日本語入力は端末内で処理され、AIに送信されるのはユーザーがAIボタンをタップした対象の文章だけです。どのキーボードアプリを使う場合も、プライバシーポリシーで「常時送信されるのか、明示的な操作のときだけか」を確認してからフルアクセスを許可することをおすすめします。